愛情省

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  • サイズ B6判/ページ数 197p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861820847
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

著者等紹介

見沢知廉[ミサワチレン]
1959年東京生まれ。中央大学法学部除籍。16歳より新左翼に参加し、成田管制塔事件などを闘う。80年より新右翼活動に入る。82年、火炎瓶焼き討ち事件等に連座、12年の刑を受け、千葉刑務所に入所。94年、出所直前に「天皇ごっこ」で新日本文学賞佳作。2005年9月7日逝去。享年46(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遅筆堂

16
これが今年最後の本になるのかな。「天皇ごっこ」は、書き直された長編の方が好きだ。これで見沢知廉の本は、ほぼ完読か。2010/12/29

半木 糺

3
見沢の事実上の遺作となった表題作「愛情省」の他、「ニッポン」と短編版の「天皇ごっこ」を収録。これは他の著作にも言えることだが、陰謀論に犯され、狂ったように世界改革論を述べる人物(これは見沢自身を投影している)をさらに俯瞰するような視点を常に作品中に設けている点が凄い。見沢は「革命者」としての己を生きつつも。「文学者」としてその己を絶えず客観視する姿勢を死ぬまで忘れなかったのだろう。その二つの「自己」の間で揺れ続ける「自分」こそが見沢文学のテーマであると思われる。2015/10/19

パッチワークス

1
見沢知廉は似通った作品が多いながらどれも文句無しに面白く、ある時はシニカルな嗤いを誘い、現実に怒り、泣かせ、また狂気的である。作品中の彼らは拘禁に、投薬に精神を蝕まれ神を見たり、また自身が神を演じる。見沢の著作は見神体験小説(勝手に命名)であり、神のいるユートピア(あるものにとってはディストピア)は常に極限のうちにしか存在しない。

hikarunoir

1
「ニッポン」に見る、絶たれた発展の可能性と、原点に見る作家としての円環の完成。夭折が悔やまれても、「もしも?」はない。2013/07/11

ハイザワ

0
革命の記号性。天皇/革命という上部と反体制という下部以外の関係性を無視する構造。そこに連帯はない。2016/02/01

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