内容説明
「ピーク・オイル」とは、世界の石油産出が、あと数年でピークに達することを意味する。以後、間違いなく産出量は減少し、安価な石油の時代は終焉を迎える。『ナショナル・ジオグラフィック』『ニューズウィーク』『ニューヨーク・タイムズ』なども特集記事を組み、世界の多くの研究者がこの事実を認めていることを報じ始めた。本書は、世界的に活躍する調査ジャーナリストが、巨大石油企業の思惑、米・欧・中国・OPEC諸国の駆け引き、さらに代替エネルギー開発、地球温暖化問題など、「ピーク・オイル」を背景にしてエネルギー問題の歴史と未来を多角的に論じた、衝撃の一冊である。
目次
第1章 “ピーク・オイル”―手近に実る果実はなくなった
第2章 手近に実る果実としての「イラク」―世界第二の石油埋蔵量
第3章 巨大石油企業による新たな中東支配構想
第4章 OPECを復活させた男―ベネズエラ大統領チャベスへのインタビュー
第5章 地球環境保護と巨大企業
第6章 ロックフェラー物語―巨大アナコンダ
第7章 石油メジャーと中東―なぜ我々の石油が、奴らの砂の下にあるのか?
第8章 OPECの闘い―ハーレムとシスターズの対決
第9章 米国の長年の夢と“ピーク・オイル”
第10章 二十一世紀の石油状況と世界の行方
“ピーク・オイル”と二十一世紀―訳者解説にかえて
著者等紹介
マクウェイグ,リンダ[マクウェイグ,リンダ][McQuaig,Linda]
カナダ在住の社会派ジャーナリストであり、ベストセラー作家。同じくカナダ在住のナオミ・クラインと並んで、そのタブーなき報道ぶりによって北米で最も注目される女性ジャーナリストである。「カナダ新聞賞」や「アトキンソン・フェローシップ・フォー・ジャーナリズム公共政策部門」を受賞。『グローブ・アンド・メール』『ナショナル・ポスト』『モントリオール・ガゼット』などの新聞や様々な雑誌に執筆、『トロント・スター』紙では論説欄に政治評論を毎週掲載している
益岡賢[マスオカケン]
1964年生まれ。1990年から東チモールへの連帯活動をはじめ、1991年より東京東チモール協会所属
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まーくん
zico
taming_sfc
tsuneki526