川辺の風景

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  • サイズ A5判/ページ数 428p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861820458
  • NDC分類 929.13
  • Cコード C0097

内容説明

植民地朝鮮・ソウルの下町、清渓川(チョンゲチョン)の川辺に生きる市井の人々を活写する、全五十章の壮大なパノラマ。精緻な描写で庶民の哀歓を綴った韓国近代文学の金字塔。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ville

3
ジョイスのダブリンの人々よりも、朴泰遠のソウルの人々の方がなんだか愛おしく感じるのは、やっぱり同じ儒教文化圏だからかしら。でも、直接には語られない背景で植民地化を冷酷に進めていたのもまぎれもなく日本。清渓川の暗渠化計画は象徴的。2009/03/31

てぬぐひ

0
1930年代ソウルに関心ある人なら宝のような小説。清渓川の洗濯場に集う女性たちの噂話から全50編の物語は始まる。女中、カフェの女給、商店の小僧、妾、嫁、虚栄をはる紳士、商売に失敗し都落ちする家族などが登場し、それぞれにフォーカスがあてられ、または風景の一部になり、一つの街の物語が描かれていく。当時のこと故、亭主の DV、不倫、嫁いびりと苦労する女性が大勢出てくる。作家のカフェの女給たちへの眼差しが優しい。今の清渓川からは想像できない風景ではあるが、庶民の生き方には今も通じるものがあるような気 がする。2019/03/31

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