内容説明
一千年以前、今日に通じる共生思想を確立し、実践した人物がいた。名を空海という。その思想は、七・八世紀インドの、世界の本質を示す『マンダラ』の哲学を、唐に留学し、学びとったものであった。そして、師匠の命「これを日本にもち帰り、広く日本の民に役立てよ」の約束を果すことになる。その開花した世界は、今日、お大師信仰として、着実に、列島に根づいている―。
目次
1 マンダラとは何か―基本的な仕組み(その意味;何ぜ、二つのタイプがあるのか;四種類の表現手法)
2 マンダラの骨格(マンダラの理念;いのちのちから「如来」;いのちのすがたとはたらき「菩薩」 ほか)
3 マンダラ世界の展開―「金剛界マンダラ」モデル(「いのちの存在」(生存力)
「衣食住と社会性」(生活力)
「かたちづくり―理念と技術」(事業力) ほか)
著者等紹介
北尾克三郎[キタオカツサブロウ]
1943年京都に生まれる。浪速短期大学(現大阪芸術大学短期大学部)デザイン美術科。大阪大学学校詩型科に学ぶ。1967年にアメリカ大陸横断旅行。その後、設計、環境デザイン、まちづくり、教育に従事。仏教哲学をライフワークとする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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