内容説明
ビートルズも四人、ベンチャーズも四人。なら、アーゴノーツも四人でなくちゃならない。(「アルゴー号の勇者たち~短い叙事詩~」)。実質的には文化祭の打ち上げっていうより、50ccの解散パーティーになる(「シャンディは、おやすみを言わない」)。エレキギターのフレーズが聞こえてきた。吹奏楽部の新しいレパートリーだ(「peacemaker」)。おれはあんまり気乗りしないまま、生まれて初めてライブハウスってところに行った(「おれがはじめて生んだ、まっさらな音」)。指定されたとおりの場所を押さえて弾くと、ちゃんとブルースに聞こえるではないか(「フランソワ」)。そのとき僕は、自信過剰で感傷的な、チェロ専攻の高校二年生だった(「再会」)。
著者等紹介
芦原すなお[アシハラスナオ]
1949年香川県生まれ。早稲田大学文学部卒業。86年『スサノオ自伝』でデビュー。『青春デンデケデケデケ』で第27回文藝賞と第105回直木賞を受賞。60年代後半の香川・観音寺市でロックに目覚めた少年たちの姿を描いた同作は、映画化や舞台化、コミックス化されている青春小説のスタンダード
伊藤たかみ[イトウタカミ]
1971年兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。95年『助手席にて、グルグル・ダンスを踊って』で第32回文藝賞を受賞しデビュー。2000年に『ミカ!』で第49回小学館児童出版文化賞を、2006年には『ぎぶそん』で第21回坪田譲治文学賞、『八月の路上に捨てる』で第135回芥川賞を受賞した
小路幸也[ショウジユキヤ]
1961年北海道生まれ。広告制作会社勤務を経て、2003年『空を見上げる古い歌を口ずさむPulp‐town fiction』で第29回講談社メフィスト賞を受賞しデビュー
楡井亜木子[ニレイアキコ]
1961年兵庫県生まれ。92年『チューリップの誕生日』で第16回すばる文学賞を受賞し、翌年三島由紀夫賞候補となる
花村萬月[ハナムラマンゲツ]
1955年東京都生まれ。中学卒業後、日本全国を放浪。さまざまな職業を経たのち、89年『ゴッド・ブレイス物語』で第2回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。98年には、『皆月』で第19回吉川英治文学新人賞を受賞するとともに、大長編『王国記』の序にあたる『ゲルマニウムの夜』で第119回芥川賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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