- ホーム
- > 和書
- > コミック
- > 少年(小中学生)
- > 少年(小中学生)その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
砂糖と塩
3
手に入らないと諦めていた『ロング・ハロウィーン』を買えたので、本棚から引っ張り出して再読。バットマンがゴッサムで活動しだして一年目の出来事を追った話なのですが、全編通して重く硬質なハードボイルド節が炸裂しています。いかにもな感じの名台詞も山盛りでしたね。バットマンだけでなく、ゴードン警部(この時点ではまだ警部補)も主役のポジションにあり、冒頭から対照的な二人の描き方は、とても印象的。途中からバットマンよりゴードンの方に感情移入しながら読んでいた気がします。それほどに渋さが大きな魅力の本なんですよねぇ…。2012/07/21
リチャード
2
ヴィレッジブックス版イヤーワンは読了済だったので本編は特に変わらず。その代わり巻末のオマケ資料が充実していたので満足。2023/01/02
ふみふみ
2
ブルース・ウェインがバットマンとして活動を始め、時を同じくしてゴードン警部補がゴッサムシティに降り立った一年目の物語。両者の苦悩が並行して描かれるドラマは心理描写も巧みで秀逸ですし、デビッド・マツケリーのアートが従来のクラシカルなアメコミにリアリティさとシンプルさを加えたようなの絵でこれまた素晴らしい。まさに珠玉、完璧と呼ぶにふさわしい作品で、小説が好きな人にこそ読んでほしい名作です。2019/12/26
すけきよ
2
題名のごとく、バットマンの誕生の物語。しかし、それと同時に、ゴードン警部誕生の物語でもある。もう一人、メインではないものの、キャットウーマンの誕生も。これらが重層的に描き込まれ、物語に深みを与えている。キャラクターの造型もしっかりしていて、特にゴードンの人間臭さはたまらない。警察の腐敗を正そうとするあまり、家族を軽視しがちで、子供が産まれそうなのに、部下の女性警官に浮気しちゃったり……2005/06/07
kasukade
1
もう最高★ゴードン警部がマジカッコ良い!バットマンの格好良さが常に描かれる中、ここまでゴードンも魅力的に描いた作品は珍しい。フランク・ミラー原作の翻訳本に外れないし!って印象。作画のデビッド・マズッケリの絵と相まってもう読む手を止めるのがもったいないぐらい面白かった★2014/12/14