高野素十『初鴉』全評釈

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  • サイズ A5判/ページ数 549p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784861739996
  • NDC分類 911.368
  • Cコード C0095

内容説明

昭和俳壇を代表する作家・高野素十。その第一句集『初鴉』の一句一句を読み解き、「草の芽俳句」とも称された素十のまなざしの本質に迫る。

目次

新年・春



余論

著者等紹介

倉田紘文[クラタコウブン]
昭和15年大分県杵築市山香生まれ。昭和34年高野素十に師事、「芹」入会。昭和47年病床の素十のすすめで「蕗」創刊主宰。平成10年NHK俳壇主宰・選者、BS俳句王国主宰。平成5年大分合同新聞文化賞受賞。平成11年俳句を通して青少年の情操教育に貢献したとして、第39回久留島武彦文化賞受賞(日本青少年文化センター)。平成13年バッハ没後250年『神との対話BACH』収録作品により、ゴールドベルグ大芸術家賞受賞(同監修委員会・ドイツ)、文化振興功労者・大分県知事表彰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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i-miya

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2013.07.19(初読、初著者)倉田紘文著。 2013.07.18 (帯) 昭和俳壇代表する作家・高野素十(すじゅう)。 その第一句集『初鴉』の一句、一句を詳しく読み解く。 「草の芽俳句」素十のまなざし、本質とは。 「心の写生」脈うつ「生命」。 絵でも空想でも理想でもない、「現実」の姿。 生命の躍動が脈うつ。 (略歴=倉田紘文) S15、大分県杵築市山香生まれ。 S34、高野素十に師事、『蕗』入会。 S47、病床素十のすすめで『蕗』創刊、主宰。 2013/07/19

i-miya

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2013.07.22(つづき)倉田紘文著。 2013.07.19 採録句数について。 S02(48)とS10(50(48))多い。 S10は、山口(誓子)が『ホトトギス』を離脱し、『馬酔木』に加盟した年。 (2)4Sの黄金時代。 4Sとは誰? 山口誓子、水原秋桜子、高野素十、・・・。 T08、松根東洋城の『渋柿』によって、作句開始した秋桜子が『ホトトギス』に投句をはじめたのがT09である。 厳しかった虚子、厳選。  2013/07/22

i-miya

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2013.09.17(つづき)倉田紘文著。 2013.09.16 361.菊の香の、夜の扉に、合掌す。  S02.12(34)。 おそなえしてある菊の花の香り。 観音堂の閉ざされている夜の堂の扉に手を合わせて拝む。 (句意) 今日は浅草の観音重陽の節句。 観音堂では菊供養が催されている。 夜におまいりしたら、もう扉が閉ざされている。 あたりには菊のよい香りがただよっている。 その扉に向かって合掌した。 池内たけし、水原秋桜子、高浜虚子。  2013/09/17

i-miya

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2013.08.14(つづき)倉田紘文著。 2013.08.13 228.≪端艇や、いな跳(と)ぶ水尾(みお)を、漕ぎ捨てに≫ +いな跳ぶ=「いな」は感動を表す「いや」の変形で、はやす時の声。 +水尾=ボートの航跡。 +漕ぎ捨て=後ろに残して漕ぎ進めること。 +(句意)=ボート競技をやっている。水を切り、水に乗りボートが水尾を引きながらぐんぐん漕ぎ進みゆくことよ。 +(異説)=「いな」は鯔(ボラ)の幼魚のイナか。 2013/08/14

i-miya

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2013.07.23(つづき)倉田紘文著。 2013.07.22 4. 輪飾(わかざ)りの、かたまり合(お)うて、燃えにけり。 S16.04(48)。 (語釈) 〇輪飾り=藁を編み、輪の形にし、下に数本の藁を垂らした正月用の飾り。 かあちゃん、これはとっちゃんが小学校の子供に教えたというあれそのまんまですか(i-miya) (季語)飾焚く(=輪飾り・・・焼く)=新年。 (評考)いわいる左義長の場面である。 大小さまざまな注連縄を含め焚く場面で、輪飾りのみ表現。 単純化している。2013/07/23

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