内容説明
朝霧の少女に告げよ。午睡の太陽に抱かれてはいけない。きみの日記はどんな生よりも秘密だ。燎原の詩が淵に飛び火し岸を走り来歴の都市を焦燥のごとく赤く染めた!遅れてきた詩人鎮魂の21篇。
目次
1(赤い都市の岸の淵の茎;飛ぶ木飛ぶ石;狭さを行くしだかれの道;倦怠という黄色いデジタルの水平;濃いグレーから墨にグラデする時間;なぜかの火をつけろ!;悲しみの石;舟路;来歴;二十一世紀の胸;過ぎ越してきたもの;青ざめた脚)
2(希望を語る前に;みなそこ)
3(世界は抽象せよ!;足裏の岬;果てまで;昼の山百合;時の階段;愛のかけら;魂は鎮まるか?)