内容説明
入試制度の仕組みの中に位置付けられる「主体性」及び「主体性評価」とは?来たるべき改革を前に、大学は、高校は、何を思うのか。大学入試における評価とその限界を多様な角度から検証し、浮かび上がる「主体性」の本質を探る。
目次
第1部 大学入試における主体性の理論と主体性評価(「主体性」評価の課題と展望―心理学と東北大学AO入試からの示唆;教育心理学から見た「主体性」―自己調整学習の観点から;主体性評価にどう向き合うか;大学入学者選抜における評価尺度の多元化と選抜資料としての調査書)
第2部 高等学校における主体性評価への対応(学びの中の主体性―生徒の日常生活と真の学力;「主体性評価」と「学力形成」のはざまで;「主体性評価」導入をどうとらえるか―「本当に大切なものは目に見えない」;討議)
第3部 主体性評価の動向(台湾の2022年入試改革―学習ポートフォリオを活用する「個人申請入学」を主流に;我が国の近年の教育改革―初等・中等教育から高等教育へのつながり)