内容説明
西暦1609年、生まれたばかりの新聞は、人々に何を伝えたのか?―新聞黎明期の原典史料を詳細に読み解きながら、その思想・役割・形態を現代の視点から明らかにする。
目次
第1章 総説(現代紙への前提条件;『レラツィオーン』紙と『アヴィーゾ』紙 ほか)
第2章 「新聞」(週刊新聞)が登場する以前の新聞―新聞へ至る道筋(「手書き」の新聞;『新しいお知らせ』の登場 ほか)
第3章 『アヴィーゾ』紙と『レラツィオーン』紙における形式と記事の内容(「新聞」の3層構造:「号」「通信」「記事(奇稿文)」
通信の発信地 ほか)
第4章 『アヴィーゾ』紙と『レラツィオーン』紙における情報の価値(情報源の明示;通信の内容を確信できない場合の表現方法 ほか)
第5章 「新聞批判」の始まり(「新聞」の研究者達;新聞が新聞であるための基準 ほか)
著者等紹介
大友展也[オオトモノブヤ]
北海道札幌市生まれ。埼玉大学にて修士号取得後、1985年渡独。1990年、ドイツ・テュービンゲン大学にて博士号取得。ドイツ・コンスタンツ大学研究プロジェクト助手を経て、岩手大学人文社会科学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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