内容説明
身近な自治の多様な可能性と多大な潜在力が地域を再生させる!「規模の拡大」に突き進んできた中で見落されがちな近隣の小さな自治。ネオ・トクヴィリアンを自認する著者が近隣社会の足元を見据え、開かれた民主政への方策を論じる。
目次
第1章 小さな自治から大きな未来を開く(トクヴィルに学ぶ共同の精神と小さな自治;近隣社会の再生と小さな自治の実践;市民社会と地域社会の復権と再生;社会システムとネイバーフッド・ガヴァナンス;機能不全の政府・国家と自立する個人・地域)
第2章 社会変化・国民意識の変化と地域社会問題(基礎的社会関係の消失と地域社会の変容;ふるさと志向と都市・農村の共生;団塊世代の地方志向と地域住民自治)
第3章 地域社会と社会関係資本論(地域社会の崩壊・凋落と故郷喪失;地域社会の変貌とコミュニティ施策;市民社会論と社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)
社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)の理論
社会関係資本とコミュニティ活動)
第4章 公私・共同の理論と下位社会優先の原理(公と私の関係、個人と社会の関係の再構成;協力原理と共同・協同・協働の理論下位社会優先の原理と地域自治社会)
第5章 近隣・地縁組織の機能と近隣政府の理論(近隣社会と近隣集団の意義と本質;近隣集団・地縁集団と志縁集団;地縁組織・地縁団体の意義と機能;隣保組織と近隣組織の歴史と変遷;町内会・自治会に関する見解と学説;小さな自治と近隣組織・近隣政府)
著者等紹介
小滝敏之[オタキトシユキ]
千葉経済大学学長、千葉経済大学大学院経済学研究科教授、前東京大学大学院法学政治学研究科客員教授、元消防大学校長。1965年、東京大学法学部卒業後、自治省財政局・大蔵省主計局等勤務。山梨県総務部長・自治省交付税課長・兵庫県総務部長・自治省審議官・自治体国際化協会ニューヨーク事務所(JLGC,NY)所長等を歴任。アメリカ行政学会(ASPA)・予算財務管理学会(ABFM)会員。リトルロック市(アーカンソー州都)・リンカン市(ネブラスカ州都)・ハリスバーグ市(ペンシルヴェニア州都)名誉市民(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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