内容説明
「治安が悪い!」と語られるウラには、何が隠されているのだろうか?治安対策担当部長(東京都)が抱いた疑問とたどり着いた結論は―。前東京都治安対策担当部長が、今、「治安」をめぐる言説を読み解く。
目次
第1章 「治安が悪化している」と皆がいう
第2章 “治安”はどんなふうに悪化しているというのか
第3章 少年による犯罪は増加し、凶悪化し、低年齢化しているのか
第4章 外国人犯罪は治安を脅かす主因か
第5章 「治安の悪化」否定論はなぜ説得力を持たないのか
第6章 「治安の悪化」の言説は何のために語られ、何をもたらしたのか
著者等紹介
久保大[クボヒロシ]
1947年東京生まれ。1970年から東京都勤務。総務局行政部、企画審議室調整部、都立教育研究所などを経て、2003年8月から2005年3月まで知事本局治安対策担当部長(東京都緊急治安対策本部副本部長兼務)。2005年東京都を退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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シン
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勉強になった。世間とは逆のことでもきちんとデータを元に主張できることは素晴らしいことだということを学んだ。2006/06/26
お魚くわえたザサエさん
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治安が悪化しているという、世間における思い込みが事実に反することを、データを示しながら示す。この本の初版が出版されたのは2006年で、まだ現在ほど外国人差別が表面化していない時期であるが、外国人、とりわけ不法滞在の者に対する「彼らが犯罪者になる危険性が高い」という、警察などの言説が今日にいたる外国人、とりわけ非白人への差別を生み出していることを挙げている。この本で述べられている「治安が悪化している」という噂が広まるのと、現在問題になっているヘイトスピーチが起こるのは同じようなメカニズムだと実感する。2015/07/07
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