嶋中文庫
僧正殺人事件

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  • サイズ 文庫判/ページ数 515p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784861563126
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

マザー・グースの童謡を完璧に再現したコック・ロビンの死体が発見され、ひと月近くにわたってニューヨークを震撼させることとなる悪夢がはじまった。無邪気と残酷が入り交じる超難解な事件に挑むは、アマチュア探偵ファイロ・ヴァンス。ミステリー史に「本格長篇」時代を到来させたヴァン・ダインの第一級名作。

著者等紹介

ヴァン・ダイン,S.S.[ヴァンダイン,S.S.][Van Dine,S.S.]
1888‐1939年。美術評論家、新聞雑誌の評論寄稿家。アメリカ・ヴァージニア州シャーロッツヴィル生まれ。本名ウィラード・ハンチントン・ライト。1907年「ロサンゼルス・タイムズ」紙の文芸批評担当者となる。23年まで、いくつかの新聞雑誌で文芸・美術・音楽についての評論を担当するが、過労で療養生活をしいられ、このときミステリーを読みふける。欧米のミステリー作品2000冊を蒐集して、そのテクニックと法則を研究、本名を隠して『ベンスン殺人事件』を刊行する。以後も自身の学識と蘊蓄をふんだんに織り込んだ作品を発表し、ミステリー界に「本格長篇」の優位を確立した
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

saga

27
【友人蔵書】海外ミステリをあまり読まない自分にとって、古き良き時代のアメリカを舞台にした本書は、訳文のせいもあるだろうが、ちと読みにくい作品だった。主人公は私立探偵なのだろうが、シャーロックホームズのように飛び抜けた頭脳の持ち主でなく、警察関係者から事件解決を期待されている割に全幅の信頼を寄せられている訳ではなさそうな雰囲気が、文章の中で感じられたのも理由の一つとなろう。また、登場人物の挙動が押しなべて怪しい書きぶりなのもあざといように思えた。2015/10/08

ぴこ

4
途中まで犯人の予想は当たっていたのに、最後でひっかかってしまった!80年前の作品の割にはテンポよく読めた。古典的名作と言われるだけの内容。でも事件の幕引きは、そりゃないでしょう、としか言えない。犯人に散々してやられたヴァンスの意趣返しと言ったら穿ち過ぎ? この嶋中文庫版は井上勇訳の創元推理文庫版と同じ時代の翻訳のようだが、字が大きく、数学的な訳注も多少はわかりやすい。創元の新訳が出ていたのを後で知ったのでそちらを読めばよかったかも。2012/09/02

さとみ

3
古臭い言い回しや数学や学問の解説が入って読みづらいわりには、テンポよく読めた。説明ったらしい文章で続きが気になってドキドキする感じはなかった。マザーグースがテーマの見たて殺人という発想は面白い。2014/06/21

warimachi

2
古さはあるが、けっこういろんなパターンがこの時点で踏まれてるものなんだなぁと、変なところで感心した。「見立て」だけじゃなく、数学者やら物理学者だらけの天才博覧会の様相を呈しているところとか……おもしろかったです。2009/09/24

kakaka@灯れ松明の火

2
見事に引っかかりました。物理や数学のうんちくはついていけず、ヒース警部補を身近に感じますf^^;2009/04/11

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