内容説明
九月十三夜、両国橋で身投げ女を助けた平次。年の頃は二十二三、素晴らしい容色の女は平次見知りのお楽という女だった。世間から爪弾きされ身の立たないお楽を不憫に思った平次は、お静の待つ長屋に伴れて帰る。平次が恋女房のお静に三行半!?さらに、お静に下手人の疑いが…。表題作「平次女難」など十編を収録。
著者等紹介
野村胡堂[ノムラコドウ]
明治15‐昭和38年(1882‐1963年)。小説家、音楽評論家。岩手県生まれ。盛岡中学から、一高、東京帝大法科と進むが、父の死により中退。明治45年、報知新聞社に入社、政治部記者になる。そのかたわら文筆活動を行い、長篇時代小説を新聞・雑誌に連載、また、“あらえびす”のペンネームで多くの音楽評論にも活躍した。昭和6年から27年間にわたって執筆した『銭形平次捕物控』は愛読された
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちくわん
14
第七巻。「お局お六」は、箱根への旅、珍しい。相変わらず江戸庶民を描く。最後の「平次と生きた二十七年 筆を折るの弁」も、深い。春になったら「野村胡堂記念館」へ行ってみよう。2021/02/24
KAZOO
14
この巻には表題作を含めて10編が収められています。やはり表題作が面白く平次が芝居をうつ様子がうまいと思います。このシリーズは人間関係が主体でそれに事件が絡むという感じです。これに比べると半七のほうは、事件の内容や水利のほうが重点的です。両者とも並行して読んでいますがそれぞれに特徴があっていいと思います。2014/08/23
ロックイ
0
相変わらずの愛ある平次、愛ある文章に感嘆。こうくるだろうと思っていることの上をいかれる感じです。2015/07/03
-
- 和書
- お寺の掲示板諸法無我