出版社内容情報
渡邊耕一[ワタナベコウイチ]
著・文・その他
内容説明
昆答刺越兒發(コンタラエルハ)という名前は、スペイン語の「コントライェルバ」に由来する。コントラは「(毒を)無効にする」、イェルバは「草」。つまり「コンタラエルハ」は「毒消草」だったのだ。今は使われないこの薬草の痕跡を辿ると、同じ名前を持つ幾つもの植物が現れては消え、香辛料や薬として世界中で取引される「商品」としての植物の資源化が浮き彫りになる。徹底して植物を追い求めることで、自然と対峙し、共生することを思考する著者による異色の写真集。
目次
1 第一の昆答刺越兒發
2 第二の昆答刺越兒發
3 第三の昆答刺越兒發
4 第四の昆答刺越兒發
5 再び第一の昆答刺越兒發
6 遠雷/和歌山