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目次
座談会 「現代アフリカ・カルチャーの現在地」
第1部 現代アフリカ文化とその根底にあるもの(道端這いから世界を生きるストリート都市力―アフリカ生活力の都市人類学;グローバル・カルチャーから見る現代のアフリカの若者:抵抗か「ポップ」か)
第2部 アフリカのカルチャーシーンを視る(アフリカの都市生活とアート;アートシーンのフィールドワーク―現代アフリカ美術を取り巻く場と人々;現代アフリカ建築と建設の今;アフリカのアニメについて;よりワールドワイドに発展/躍進を続ける、新世紀のアフリカ音楽;ポルトガル語圏アフリカのポップス:無形文化遺産モルナの価値と評価;西アフリカの「パーニュ」のファッション)
第3部 グローバル空間で紡がれるアフリカ文化(大陸の外で変容し続けるアフリカ文化を繋ぐ―フランスにおける新たなアフリカ文化クリエイター達の肖像から;日本社会に生きるアフリカ地域出身者たち;いまだ遭遇していない者を織り込んだ「コミュニティ」―香港のタンザニア人の事例から)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
cybermiso
3
アート、建築、音楽、アニメ、人間関係等の最新状況を様々なアフリカ研究者がオムニバス的に論じた本。アフリカを横断的に文化で繋ぐ一般書は珍しく、アフリカをフラットで客観的な立場から独自の文化として書いているのが良い。アフリカ布は近代インドネシアから伝わったものということは知らなかった。アフリカ人アーティストの生活と葛藤(「アフリカ」的との距離感)、スマホ世代の文化伝達の変容の仕方、アフリカ独特の人々の繋がり、相互性など、苦悩はありつつも10億人をも貫くアジアとも西洋とも異なる価値観に思いを馳せることができる。2020/11/10