内容説明
岡上淑子自身が選んだペールピンクをテーマカラーに構成したエレガントな演出。細部に秘められた美の罠を体感する大判サイズ。作品はほぼ原寸大で収録。素材に使われた雑誌の紙の色の違いから、貼られたコラージュの立体感までも再現。
目次
第１幕 懴悔室の展望
第２幕 翻弄するミューズたち
第３幕 私達は自由よ
第４幕 戯れ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロア
18
シュルレアリスム。昔の雑誌のモノクロ写真は雰囲気あるなぁ。岡上さんご本人は91才でご存命とのこと!(*ﾟωﾟ*)2019/05/06
ミーナ
18
美しく、でもどこか死を匂わせる素晴らしい作品集。インターネットはおろかコピー機すら普及していない時代にこれほど完成度の高いコラージュが作れるとは！2019/04/07
∃.狂茶党
16
本作と重複が多々ありそうな『はるかな旅』『美しき瞬間』に手を出すべきか。 エルンストを知らずに、フォトコラージュを始めた岡上の作品は、シュルレアリスムの理論に合致しているが、独自のものである。 このことは、後追いでシュルレアリスムに参入する人が印象薄いことと関係すると思われる。 シュルレアリスムは見出されるものであって、学んで身に纏うものではない。 解説にファッションと岡上淑子の記述があるのが興味深い。 ところでこの本はなぜ左綴じなのだろう。岡上による縦書きの文章は、右綴じを要求してると思うのだが。 2023/07/23
びっぐすとん
13
図書館本。何となくクセになってもう１冊借りてみた。前回の本と被ってる作品もあったが、とにかくシュール。どこがいい？とか聞かれると返答に困る。写真そのものは他者の撮ったもの、それを張り合わせていくと違う作品になるのは面白いが、著作権とかどうなるんだろう？写真家や雑誌社に許可を取るのだろうか？高級ファッション誌から切り取ってるからモデルも綺麗だし（首ちょんぱになってたり、顔だけ切り取られたりもしているが）、プロポーションが良く、上質で品のいいドレスがモノクロでも美しく映える。古臭さがない。芸術は奥深い。2020/01/20
キャオリティヤン
4
この気持ち、この感覚。上手く表す言葉が見つからない。幻想的で美しく恐ろしい世界。ずっと眺めていられる本。2019/03/31
