内容説明
国鳥とは、各国が国のシンボル、象徴にしている鳥のこと。1782年アメリカ合衆国が、議会でハクトウワシを国鳥に制定したのが最初で、日本では1947年に日本鳥学会でキジが選ばれた。日本でキジが選ばれたのは、キジが日本特産であるだけでなく、童話、芸術などで親しまれ、勇気と母性愛に富むという点などがあげられている。このように、各国の国鳥を見ていくと、その国の自然と文化の関わり方が見えてくる。本書では、世界36ヶ国の国鳥を取り上げ、その美しく可憐な姿や迫力の生態とそれぞれの国との結びつきを紹介していく。
目次
1 アジア・オセアニア(インドクジャク(インド)
キゴシタイヨウチョウ(シンガポール)
セイロンヤケイ(スリランカ) ほか)
2 ヨーロッパ・アフリカ(ミヤコドリ(アイルランド)
ヨーロッパコマドリ(イギリス)
ヘラサギ(オランダ) ほか)
3 北・中央・南アメリカ(ハクトウワシ(アメリカ合衆国)
キューバキヌバネドリ(キューバ)
ケツァール(グアテマラ) ほか)
著者等紹介
水野久美[ミズノクミ]
フリーライター。カルチャースクールの「世界遺産講座」の講師の他、日本文化チャンネル桜の番組「桜ワールドネットワーク 世界は今…」キャスターを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねむねむあくび♪
61
図書館の本。さすが国鳥。どの国の国鳥も美しく凛々しくかっこいい♡各国での歴史的背景やエピソードも短いけれど読み応えがあり面白い。未知の美や学びがあって、とても新鮮で楽しいひと時だった。2018/04/08
榊原 香織
55
可愛い、美しい 口開けて見入ってしまいましたw ロシアの国鳥が小さなゴシキヒワて意外です。2023/09/17
たまきら
47
読み友さんの感想を読んで。世界の国鳥を紹介しているフルカラーの本です。美しく威厳のある鳥(米国=ハクトウワシ、インド=クジャク、グアテマラ=ケツァールなど)や日本のように固有種(キジ)を選んでいる国もありますが(NZのキウィなど)私個人はどこにでもいるヨーロッパコマドリ(robin)を国民投票で選んだというイギリスが好きです。十字架にかけられたキリストを声で癒したという伝承を読み、なぜ友人のクリスマスカードにいつもロビンが描かれているのか理解しました。2024/08/01
booklight
44
国鳥も色々。イギリスの可愛いヨーロッパコマドリ、パナマの雄々しいオウギワシ、色鮮やかなグァテマラのケツァール、どこかユーモラスなオランダのヘラサギ、信仰の対象であるエクアドルのアンデスコンドルなど36種を美しい写真と短文で紹介。日本のキジもなじみはあるが、写真だけだと異様だな。なじみのハクセキレイやオオハクチョウもいた。マルタの国鳥は、近所にもいるイソヒヨドリ。あの青と赤茶の荒々しいツートンが地中海によく似合ってびっくり。なじみの鳥を国鳥といわれて、逆に鳥にとって国境がないことを感じる。2020/06/14
アッキ@道央民
39
日本のキジからアメリカのハクトウワシまで色々な野鳥たちが紹介。こちらでは見慣れているオジロワシ、モンゴルの国鳥なんですね。グアテマラのケツァールは『水曜どうでしょう』で知ったが、本当カラフルだなぁ。お国によっては猛禽類が国鳥になっているのはやっぱり強さの象徴だからなのか。一度は会ってみたくなるような鳥たちがいっぱいです。2024/06/08