内容説明
19世紀半ばから20世紀、フランス絵本の黄金時代を牽引した作家・イラストレーターたちを厳選紹介。19世紀の子どもたちのクラシックで愛らしい暮らしの風景、20世紀に開花したモダンなグラフィック・アート、そして漫画(バンド・デシネ)とアニメーションへのつながりまで。
目次
1章 子どものための絵本―19世紀の雑誌・絵本と民衆版画
2章 子どもの本の新時代
3章 モーリス・ブテ・ド・モンヴェル―フランスの子どものための絵本
4章 20世紀の雑誌とイラストレーターの活躍
5章 フランス絵本の人気シリーズ
6章 様々な子どもの絵本と子どものイメージ
著者等紹介
鹿島茂[カシマシゲル]
フランス文学者、評論家、エッセイスト、明治大学国際日本学部教授。1949年横浜市生まれ。1973年東京大学仏文科卒業。1978年同大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。専門は19世紀フランスの社会・小説。古書コレクターとしても知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごへいもち
16
パラパラと眺めるだけで期限が来てしまったのでまたいつか読みたい2018/11/04
ののまる
9
東京都庭園美術館がリニューアルしていたのを知らなかったので、すごく愉しめました!2018/07/19
印度 洋一郎
5
2018年の東京都庭園美術館で行われた展覧会の図録だが、フランスの児童書の挿絵が現在のB.D.(バンドデジネ=フランスのコミック)に繋がっていく歴史がわかる好企画だった。この図録も、19世紀の風刺画の一種として生まれた絵本の児童画がやがて、児童雑誌のイラストとなり、絵本となり、その中から20世紀になって、コマ割りとネーム(台詞)のある「マンガ」となっていく過程を文字通り目で見ることが出来る。なんと、有名な「タンタンの冒険」の元ネタかもしれない「タンタン」という絵本の存在も紹介されているが、キャラがそっくり2024/05/21
ganesha
3
17~18年に舘林美術館と庭園美術館で開催された展覧会の図録。見覚えがあるのはドレの赤ずきんとレ・ミゼラブルとぞうのババールとベルキューブの牛くらいだったが、フランスにおける子供の立場や絵本の発展についてなどを興味深く読了。鹿島先生曰くジブリに影響を与えているのではないかというモンヴェルのジャンヌダルクと、「遠い宇宙の物語」を実際に見てみたい。2019/04/17
G-R
0
館林美術館の展覧会を見てきた。とにかくかわいい絵本ばかりで、熱中して時間を忘れる。個人でよくこんなに収集したと感心する!2017/12/20