内容説明
類まれなる描写力と艶やかな絵肌、虚構と現実が共存する幻想的世界。国内外問わず高い評価を得る安藤正子、初作品集。ドローイング、ペインティング、素材コラージュ、インタビュー「世界に似た絵のいるところ」収録。
目次
Works
呼んでいる 新川和江
ほころびたカンヴァスと、秘密の言葉 副田一穂
インタビュー「世界に似た絵のいるところ」
作品リスト
略歴
著者等紹介
安藤正子[アンドウマサコ]
1976愛知県生まれ。1999愛知県立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業。2001愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画専攻修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アキ
67
陶器のような質感。触覚で味わうような絵画。画家本人は絵の声のままに描くという。絵に仕えていると、ああいう絵肌になるという。「物語る絵画」と呼ばれるのを、彼女はイメージ、精神、言葉の三位一体と表している。「貝の火」宮沢賢治、「雲間にひそむ鬼のように」大江健三郎、「ざわわ」歌、から着想を得たらしい。鑑賞する側が、未だイメージが追いついていない。読書をしてから再見してみようと思う。2020/10/26
うさっぴ
2
「安藤正子展 ゆくかは」を見てきました。こちらの作品集で、より細かいところまで見ることができます。編み物が絵になったみたい。2023/08/02
の
0
類まれなる描写力と艶やかな絵肌、虚構と現実が共存する幻想的世界。国内外問わず高い評価を得る安藤正子の初作品集。油絵とは思えない艶やかな絵肌を感じられる拡大カット、創作の軌跡を辿る未発表の素材コラージュも収録。静謐でうつくしく、奇妙でありながらどこか温かい、透明感に満ちた世界に惹き込まれる。「絵の声を聞きながら」制作していく彼女の作品の主題は、人間と自然の感覚的なものが混じり合い、いろいろなモチーフのかたちを借り、ひとつの「音」として立ちあがってくるよう。静けさに耳をすませば異質な何かが見えてくる。2016/06/06
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