まばたきとはばたき

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  • サイズ A5判/ページ数 319p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784861523212
  • NDC分類 757.087
  • Cコード C0070

内容説明

瀬戸内国際芸術祭2010出品作「ファスナーの船」で話題を呼んだ、鈴木康広待望の作品集。

目次

上/下
綿棒の照明
椅子の反映
ペットボトルの鉛筆削り
まばたき眼鏡
遊具の透視法
景色の万華鏡
落書き帳
現在/過去
境界線を引く鉛筆〔ほか〕

著者等紹介

鈴木康広[スズキヤスヒロ]
アーティスト。1979年静岡県浜松市生まれ。2001年東京造形大学デザイン学科卒業。2002年東京大学先端科学技術研究センター岩井研究室特任助手。2006年廣瀬・谷川研究室特任助教。2010年中邑研究室特任研究員。受賞歴:2001年第2回シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション一席、NHK Digital Stadiumデジスタアウォード2001インタラクティブ部門最優秀賞、デジスタアウォード2001最優秀賞。2002年第3回シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション原賞、フィリップモリス・アートアワード大賞、Ars Electronica Festivalインタラクティブ部門優秀賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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まみ

15
日常は、視点が変わっただけでワンダーになりえるんだな。船が進んだあとにできる水の流れをまるでファスナーのようだといって、ファスナー型の船を作る。海を開いていく。りんごは星空になり、椅子は音になり、木の葉はまばたきになる。すごさは、気づき自体でなくそれを形にしていくことにある。スケッチから詩がこぼれ落ちてくる気がした。2012/08/16

yu yu

7
やはり、この方はウォーキング不可ですね。前に進めない。また、綿棒入りのケースが気になってしまう。その発想 少し分けてほしい。2018/07/28

遠い日

7
脳内に現出したアイデアを、消え去らないうちに形にすることの難しさを易々と越えたアートに、気持ちを鷲掴みにされる。イメージの定着が難しそうなことを、こんなふうに表現できるのかと感嘆の溜め息。そして、こちらの想像力も試される怖さも同時に感じる。が、それ以上にわくわくと心をかき混ぜられるような快感が広がる。2017/01/20

秋野

5
素晴しい! 詩的でありながら哲学でもあるような美しさ。シンプルなスケッチで描かれているのは『あれとこれは似ている』程度のささやかな思いつき。なのにそこからああかもしれないこうかもしれないとアイディアが連鎖して、またたくまに時間や宇宙の本質が垣間見えるような、豊穣でふしぎな世界が立ち上がってくる。この世の仕組みの基礎の基礎に虫眼鏡を当てるような、問うことがそのまま答えであるような、透徹な視点。スケッチもそれを元にした作品も、写真も文章もすべて美しい。2012/05/19

さ ぼ

4
着想を実体化する過程でまた気づきがあること。言葉やスケッチが無防備に紙の上に置かれているかんじで、アート作品の説明にとどまらない、本としての魅力がある。この標本っぽさがたまらない。川内倫子さんの写真もいい。2013/05/30

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