出版社内容情報
●内容紹介(版元ドットコムより)
磯崎新、安藤忠雄など国内外で活躍する建築家に多大な影響を与えた白井晟一。
本書では造住宅建築や浅草の善照寺、佐世保の親和銀行ほか、代表的建築物を広く紹介するとともに、
図面、ドローイング、模型、書、エッセイなども収録。
孤高と謳われた白井晟一の幅広い足跡を辿り、創造の核に迫る好著。
群馬県立近代美術館開催「建築家 白井晟一 精神と空間」展（2010年9月）公式カタログ
目次
白井晟一エッセイ選
特別寄稿 フラッシュバックする白井晟一
建築１ １９３７‐１９６５
「原爆堂」を読む
白井晟一に捧ぐ―Ｆｕｒ Ｓｉｒａｉ
白井晟一が見つめていたもの―歴史・経験・物質をめぐって
建築２ １９６７‐１９８３
書
虚白庵の暗闇―白井晟一と日本の近代建築
装丁
白井晟一の墓
Ｅｎｇｌｉｓｈ Ｔｅｘｔｓ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
pontal
1
時の主流とは別の独歩を貫いた建築家。 次はその生の言葉を読みたくなる。2012/07/08
メルセ・ひすい
1
14-39 赤41 ★5 「書」図面､エッセー磯崎新の論考「蹲る昏さ」の起源とは…★…philosophyとは 用 常 美 土 神 そして食 生活… 聖 母 愛 深い深い愛 磯崎新、安藤忠雄らに多大な影響を与えた建築家・白井晟一。その代表的建築物を広く紹介するとともに、図面、模型、書、エッセイなども収録。孤高と謳われた白井晟一の幅広い足跡を辿り、創造の核に迫る ●バタイユ風…性的行為の極限に至る体験 神と交接するまで登りつめる｡あの忘我の浮遊感！そしてまた苦痛にも極限があり､精神的な高揚のなかにも…拝2011/01/12
shady0004
0
今夏、広島を訪れ、丹下健三の平和記念資料館と村野藤吾の世界平和記念聖堂などみて、本書の原爆堂計画をと対比すると、前述の二つが水平性と垂直性が強くでているのに対し、原爆堂は量塊性が強いと感じ、三人の巨匠の違いが濃く出ていると感じた。本書を読んでから自分の中でますます白井晟一が不思議な存在となったような気がする。2011/08/19
比丘尼坂
0
久しぶり再読。白井聖地巡礼は数知れないが、魅力とKitsch、コンクリートやガラス、鉄の近代建築のフォーマットと白井表現が整理できないでいた。今回、磯崎論文、松隈論文を読んで、それぞれ『文人』、『物としての建築と方法としての建築』とういうキーワードを通して白井建築を見て考え、整理のきっかけが掴めた気がした。写真も良い。良書。2019/02/10
