内容説明
400年前の京を一望。華麗なる都の群像。徳川二代将軍秀忠の息女・和子が天皇家に輿入れのページェントを鮮やかに描いた新発見の屏風。入内行列の華やかさや、町衆の賑わい、都の大寺・大社を手に取るように描いた貴重資料。圧倒的迫力の大図面。
目次
1元和六年の一大ページェント 東福門院入内行列を描く
2 都の大寺・大社
3 町衆の躍動遊興と祭礼
4 諸職・生業
5 くらしの姿
著者等紹介
狩野博幸[カノヒロユキ]
1947年福岡県生まれ。九州大学大学院博士課程中退。京都国立博物館研究官・京都文化資料センター長を経て、同志社大学文科情報学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヴェネツィア
191
元和6(1620)年、徳川二代将軍秀忠の息女、和子(まさこ)が後水尾天皇の女御となるために入内。その華麗な行列を描いた屏風絵。行列は二条城を発し、内裏に向かうのだが、この屏風では、同時に周縁に京の町を描き、洛中洛外図屏風にもなっている。和子の入内は京の町の全てを巻き込む一大イベントであったか。少なくても、屏風絵はそう語っている。右隻、左隻から成り、各隻は縦155.5cm、横361.4cmのサイズである。全体が金地着色であるために、まあ何とも絢爛豪華である。また、細部にわたるまで実に丁寧に描き込まれており⇒2025/07/18