内容説明
聖マリエル女学院に今年も巣立ちの季節が訪れた。容貌も成績も平均的な少女・友原春菜もまた、卒業式を二週間後に控え、学内に漂うどこか浮ついた空気の中に身をおく者のひとりだった。卒業しても、上の部に進学するだけ。何も変わることはないのだと漠然と思いながら。しかしある日、春菜は放課後の教室で出会った見知らぬ少女にファーストキスを奪われてしまう。季節外れの転校生・川瀬ユキとの出会いが、春菜の日常を、そして心と身体を変えてゆく―。
著者等紹介
沢野翔[サワノカケル]
フリーライター
mini[MINI]
ニュージーランド生まれ。『処女宮―栗毛の潮吹少女たち』でデビュー
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