内容説明
あの雪の日から五年。美里は作家になり、秋山はお絵描き教室を開いて、そして少し大人になった。二人は再会し、お互いを深く想い合いながらも、それぞれの人生を歩もうとする。次に会う約束はしない。それは二人にとって暗黙の決まりだった。けれど、歳月を経て変化したことが、二人の絆をより強いものへと繋いでいき―…。優しい色彩を塗り重ねる、無二の愛の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tera。
28
サイトでは細切れに綴られていたので、それが一冊の本になって会えたという事が嬉しい。内容も大まかには変わっていないけどニュアンスや場面設定なんかが変わっていたりして新鮮な感じがしたけど、これでこのお話も終わっちゃうんだなぁ・・って思うと寂しい気がする。マリ子ちゃんも幸せそうでよかったし、この先も美里の良い友達であり『家庭』を見せてくれる大切な人であり続けるのだろうと思う。シーナに関してもサイトでは可哀相なまんまだったので今回、頼れる大人になりつつある様子が見られて良かった。ペーパーでのアキがすごくいい。 2013/11/24
那義乱丸
27
筋は通っているし理解もできる、それでも「なぜ?どうして?」という自分の感情が飲み下せず微妙な読後感でもあった前作。でもこの本を読んで、二人が相手を本気で真剣に想っていたからこその結論なのだと私の中にストンと落ちてきた。再びという約束も可能性もない別れだったのに離れても想いを断ち切るのではなくそっとひとり胸の中であたため育んでいた美里とアキに胸熱。親子の関係というものも描かれているので春恋から秋色へ、物語の流れ全てに納得できた。具体的で濃厚なH描写などなくとも二人がラブラブ甘々なのが伝わる表現も素敵!2013/11/18
わんコ!
21
やっと続き読めました!お互いの想いを大事にし過ぎて、うまく行かない関係にヤキモキしてました!ずっと両想いだったなのにね。でも最後の幸せそうなふたりにあの葛藤の日々も無駄じゃなかったと嬉しかった。2014/07/09
このん
21
(2013年11月27日3506)大学生のアキと高校生の美里はお互いの未熟さゆえに別れなければならなかった。あれから5年。美里も23歳になり小説家になっていた。そんな時アキとの再会。2人の気持ちは、美里はアキを、アキは美里にしか向いていないが、お互いに別に付き合ってる人がいた。時の流れが2人を少し成長させ想いのままに突っ走る事は出来ない。アキと美里は苦悩を乗り越え漸く付き合う様になる。長年の想いを成就させて甘々の2人。美里の彼氏だったシーナ君はちょっと可哀相だったけど、2人が無事に落ち着いて良かった。2013/11/27
りんご☆
16
読了2017/03/18
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