内容説明
上海経済を牽引するビジネスマンと黒社会を牛耳るマフィアの幹部という二つの顔を持つ耿零飛。出逢いから8年、零飛を愛し、その癒えない心の傷を知った義蒼は彼を護るためには手段を選ばない人間になっていた。日本企業との提携ビジネス拡大を目論む零飛は、敵対組織を潰すため警視庁の刑事・鷹羽と亜南、黒社会でしか生きられない少年・ウーを巻き込み危険な罠を仕掛けるが…。
著者等紹介
沙野風結子[サノフユコ]
3月18日生まれ。関東出身在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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そらねこ
30
2で新しく出てきたCPを絡めての零飛×蒼 なんですが…1からしたらちょっと攻めが悪趣味な方向に走ってて…残念。蒼も真っ直ぐな所が良かったのに零飛に影響を受けちゃってなんだかな…と思ってたら、蒼が近すぎてわからなくなってただけで案外外から見たらちゃんと変化した…ということらしいけど…まぁ、攻めはマフィアなんだから非情じゃないとダメだろうし、蒼の事は我愛你ですからいいか♡でもウーが切なかったな…。次はウーの話だけどどうなるのかな。2017/10/21
那義乱丸
16
零飛と8年、蒼は零飛を護るため自らの手を血に染め続けるけれど零飛は変わらない。痛みを感じない故どこまでも冷酷非情な零飛の悪辣な余興に振り回される蒼。いっそ零飛の側に落ちてしまえば楽だろうに、それでは零飛を護れないと自分の立ち位置に踏ん張る蒼が読んでて辛かった。でも、終盤、零飛の流した涙に胸を打たれた。本人無自覚のその涙の理由に感動。それは零飛の弱点となるのかもしれないけれど。それでも、大きな空洞を持つ零飛の心に、たしかに、蒼は在る…。そう思わせてくれるラストがすごく好き。2012/04/20
りんご☆
12
読了2017/08/05
さち
10
零飛が益々壊れてる。正直この悪趣味には付き合いきれないと思ってたのに、零飛の涙と最後の言葉に全てを許せてしまう。この彼の存在感と魅力は上手く言えないけどすごい。もちろん振り回された蒼を含め周囲の人間は気の毒すぎる(苦笑)特に蒼は零飛が徐々に人間らしさを取り戻すごとにまた大変になるんだろうなぁ。ウー・斎・鷹羽、それぞれの関係も丸く収まったがこちらもこの先相当大変そうだ、それもこれも零飛のせい(笑)一応はハッピーエンドだが仄暗い甘さを帯びた終わり方でこの結末がベストだと納得かな。小冊子に応募できずで心底残念!2010/09/27
こげぱん
9
零飛が変態ぷりがパワーアップしてました。付き合わされる蒼は大変(苦)でもそこに愛があるからいいのかも、蒼も嫉妬心メラメラなようですし。でも零飛の余興に付き合わされる斎&鷹羽は大迷惑ですよね。でもでもそのおかげでウーが少し救われたのだから零飛グッジョブなのかも(本当に?) 小冊子応募もう無理だけど是非読んで見たかったです…残念2010/08/30