内容説明
会津戊辰戦争・鶴ヶ城篭城戦でスペンサー騎兵銃を手に、女性銃士として西軍との極限の戦いに臨んだ新島(山本)八重は、やがてキリスト教と出合い新島襄と結ばれる。その後、襄と共に同志社の礎を築き、赤十字活動に参加するなど社会奉仕の後半生を歩んだ。維新の激動、明治の新時代をたくましく生き抜いた会津女性の波乱の人生を簡潔に描いた人物小伝。
目次
1 山本家の家族と兄・覚馬(砲術家の家柄;会津の女性教育 ほか)
2 八重と会津戊辰戦争(慶応四年八月二十三日;本邦初の女性砲術士 ほか)
3 会津戊辰戦争後の八重(男装して落ち延びる;幽閉中に覚馬『管見』を作成 ほか)
4 キリスト教へ傾く八重(新島襄の人物に魅力を感じる;同志社英学校の開校 ほか)
5 社会奉仕事業への傾斜(看護婦の地位向上に尽力;茶道をたしなむ八重 ほか)
著者等紹介
笹川壽夫[ササガワトシオ]
昭和8年(1933)生まれ。会津高校、國學院大學文学部卒業。昭和31年から川口、坂下、大沼、会津、会津女子の各高校に勤務。白河女子高校教頭を経て、平成6年(1994)会津女子高校教頭にて退職。現在、会津史学会理事。会津美里町文化財保護審議委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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