内容説明
躍動感あふれる牛若丸と烏天狗、生き生きとした機織りの女性、愛嬌ある十二支など、幕末から明治にかけて越後の各地で彫刻や襖絵など多くの作品を制作した雲蝶。非公開の作品を含め、今に伝わる見事な作品を豊富な写真と解説で紹介。
目次
本成寺(三条市)
青蓮華院(三条市)
要住院(三条市)
蓮如院(三条市)
本照院(三条市)
久成院(三条市)
静明院(三条市)
内山家(非公開)(三条市)
石動神社(三条市)
松尾家(非公開)(三条市)〔ほか〕
著者等紹介
木原尚[キハラタカシ]
新潟県見附市生まれ。(社)日本写真家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nak34
18
写真だけで圧倒される。越後のミケランジェロ。彫刻の凄みだけでなく、江戸っ子だけに粋である事、ユーモアも感じられる。彫刻だけじやないんだよね。絵も素晴らしい 若冲、北斎が両雄だと思っていたが、なんのなんの。彫刻の持つ立体感にも、目から鱗。中尊寺にも、行きたいし、この彫刻も見に行きたい。素晴らしい。西福寺開山堂と魚沼の永林寺。お近くの方は、是非。2013/09/07
のすけ
1
和を感じた2013/09/08
うちこ
1
雲蝶作品の神社を巡っていると、まるでジョンとポールのように、雲蝶と双璧をなす彫り師の作品に出会う。小林源太郎。 石川安兵衛(雲蝶)は豊島区生まれ、小林源太郎は熊谷市生まれ。同時代に越後へやってきて、ときに共作もしていた二人。タッチがまぁるくユーモラスな雲蝶と、キリリと鋭い源太郎。 性格も、そんな二人だったのだろうかなどとイメージを膨らませながら見るのもまた楽しい。仏教彫刻好きの新潟県民は手離せない一冊です。 2012/06/08