内容説明
水文・気象現象と温暖化との関連性の度合いは定かではありませんが、気候変化に伴う地域の水循環構造の変容が進行していることは確かなようです。それ故に近未来には、流域の水文環境の変化に即応した適正な水循環の管理システムの構築が必要となるでしょう。そのことに応えるためには、フィールドワークを通して流域の水循環を把握することが大切です。本書では、第1章と2章で水文学の基礎的な事柄を解説し、第3章以降では、最近の著者らの学術誌に掲載された研究論文の一部を解説しています。
目次
第1章 水文学とは?
第2章 大気の運動と水循環
第3章 寒候期の水文現象
第4章 積雪山地域の水収支
第5章 雨や雪の降り方が変わったか?
第6章 河川の流況を評価する
第7章 土壌中CO2ガス濃度の変動
著者等紹介
杉山博信[スギヤマヒロノブ]
新潟大学大学院自然科学研究科教授・水文学者。1968年東京教育大学大学院農学研究科修士課程修了。1968年東京教育大学助手、1991年アリゾナ大学客員研究員(文部省長期在外研究員)、1997年筑波大学教授(併任)を経て現職
ウィタカ,アンドリュー・C.[ウィタカ,アンドリューC.][Whitaker,Andrew C.]
新潟大学大学院自然科学研究科助手・水文学者。1991年ブリストル大学卒業(英国)、1997年モンタナ大学大学院博士課程修了(アメリカ合衆国)。1997年ブリティッシュコロンビア大学特別研究員を経て、1999年から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。