内容説明
トランジスタの発明は1947年。来年は還暦を迎える。この間、半導体はトランジスタ、IC(集積回路)、LSI(大規模集積回路)、VLSI(超LSI)と発展を続け、多くのエレクトロニクス製品を登場させてきた。これらの半導体がなければ、パソコンも、携帯電話も、デジタルオーディオも、デジタルテレビもなかった。低燃費で安全・快適なドライブを実現する自動車も半導体の力。しかし、この半導体は機器の中に組み込まれているため、あまり目に触れず、地味な存在である。実際は、小さなチップの中にさまざまな新しい機能を集積し、新しい市場の創造やシステム・機器の低価格化に貢献している。この半導体のビジネスと技術情報を網羅したのが本書である。内容もさらに充実し、システムLSI(またはSoC)時代を迎えての新しい設計手法やナノメータ時代の製造技術など最新の技術動向をわかり易く解説するとともに、半導体産業を取り巻く環境や課題、主な応用製品などを幅広く紹介しています。
目次
第1章 半導体産業の歩みと展望―社会とともに発展を続ける(社会の発展を支える半導体;変貌する半導体メーカ ほか)
第2章 半導体技術の動向―微細化と高集積化が進む(微細化と高集積化が進む;重要になる設計技術 ほか)
第3章 半導体の応用―社会基盤となる半導体(「e‐JAPAN」から「IT新改革」へ;生活に密着してきた無線通信 ほか)
基礎・資料編 IC入門と統計―20年で10倍に(ICとは;ICの設計から完成まで ほか)