内容説明
「セメントボード」というアメリカ生まれの画期的な外壁材があるのをご存じだろうか。このボードを外壁の下地材として使えば、そのうえにモルタルをはじめ、さまざまな仕上げ材を塗布することによって、重厚で質感の豊かな外壁を完成させていくことができる。また、セメントボードは曲げることができるので、曲面を持つ外壁を容易に施工することが可能となる。この「曲がる」という能力は、建築デザインを行うものにとっては自由な設計を可能にし、他の建築物と差別化を図るための武器となる。本書では、セメントボードシステムの可能性を探る。
目次
第1章 日本における外壁材の歴史
第2章 セメントボードの誕生
第3章 セメントボード日本市場へ
第4章 セメントボードの機能とその施工
第5章 建材のニューフェイスたち
第6章 家づくりの難しさ
著者等紹介
渡辺稔[ワタナベミノル]
1947年横浜市生まれ。父親が屋根工事専門の施工会社であるワタナベ建材を創業するが、59年、小学5年生のときに交通事故で他界。67年ころより、大学に通うかたわら現場での仕事を手伝い、72年にワタナベ建材の代表取締役に就任
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