内容説明
ダンカンの夏のアルバイトはトロントの地下鉄で遺失物取り扱い係。糞みたいなガラクタの中で彼は自分の失敗に悶々としていた。それは、湖で溺れる女の子をあとちょっとで助けられなかったこと。あれ以来、大好きなプールにもいけないでいる。そんなある日彼は、忘れ物から手帖を見つける。何気なく開いてみると、恐ろしい殺人の計画が…。!このまま放っておけば、僕はまた一人、女性を助けられなかったことになる。でも、マジ怖いし、警察は取りあってくれない。やっぱやるしかないか…っ!悩みつつ恐れつつ立ち上がる少年の心の葛藤を描く感動作。MWA賞(ヤングアダルト部門)受賞作。
著者等紹介
マクナミー,グラム[マクナミー,グラム][McNamee,Graham]
1968年カナダのトロント生まれ。1999年デビュー。現在はバンクーバーの図書館司書としても勤務。デビュー以来、カナダ総督文学賞(児童書部門)にノミネートされたほか、全米図書館賞(ヤングアダルト部門)、オーストラリア児童図書賞などさまざまな賞を受賞している。『アクセラレイション―シリアルキラーの手帖』はMWA賞の(ヤングアダルト部門)受賞作
松井里弥[マツイサトミ]
翻訳家、東京在住
緒方剛志[オガタコウジ]
イラストレーター。1998年「ブギーポップは笑わない」のイラストでデビュー。ライトノベル、アニメ雑誌等を中心に活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うら
1
主人公ダンカンのアルバイトは地下鉄の落とし物センター。そこで見つけた殺人の準備日記。英雄気取りではなく、きちんと警察に届けようとする所に好感が持てる。思い通りにいかない世の中で、もがきながら成長する姿は応援したくなる。シリーズ化してくれたら読むのにな。2020/05/19
knoriko
1
殺人の計画が書いてあるやばい手帳を発見した少年の話。警察に届けるが相手にされない!目の前で溺れる少女を助けられなかった過去を持つ彼。<今度こそは!>と、友人の手を借りつつこの殺人を阻止しようと奔走する。 訳の感じが良い!読んでて翻訳本ぽい感じがしなかった。2010/07/25
すずえり
1
加速度現象。犯罪の世界での意味は「破壊的行動の規模がだんだんと大きくなること」だそうだ。目の前で溺れた少女を助けられなかったことに苦悩する少年が、ある日連続殺人鬼の手帖を手に入れてしまう。殺人計画を知った少年は、今度こそ少女を助けなくては……と悪友とともに手帖の持ち主を探し出すが……。2010/02/15
のちおちゃん
1
☆☆☆★2007/03/10
慧
1
★1/22006/12/24