目次
第1章 誕生―里子、養子に出された「恥かき子」
第2章 出会い―生涯の友人たち
第3章 学生時代―マドンナたち
第4章 漱石西へ―松山から熊本へ
第5章 不愉快なロンドン―劣等感と孤独の日々
第6章 帰国―精神の変調
第7章 作家デビュー―ひょうたんから、『猫』
第8章 職業作家時代―ほどばしる才能
第9章 修善寺の大患―生と死のあいだ
第10章 死―自分は自分
著者等紹介
佐藤嘉尚[サトウヨシナオ]
作家。歴史研究家。1943年秋田県生まれ。慶応義塾大学国文科中退。71年より80年まで月刊雑誌『面白半分』発行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うらん
1
やっぱり、音楽でもそうなんだろうけど背景や人となりを知ると受け取る印象が違ってくる。もう一度色々読み直そうかな。驚いたのが当時の平均寿命が40代だったってこと。濃い人生を送っていたんだなぁ、と思うのと同時に自分への戒めにもなった。それにしても正岡子規の影響力って果てしないな。2013/05/25
クロサキ
0
夏目漱石の波乱に満ちた人生と為人を、写真や図版などを交え丁寧に解説した入門書。西暦や人名など、散在した情報に混乱もしましたが、わかりやすい良本だと思います。思いもかけない豆知識もあり、広瀬武夫や池田菊苗の記述にはニンマリしました。様々な文献を参照し、客観的に漱石を捉えようとしていますが、この上なく人情家の素晴らしい人だと信奉するような主観が入っており、「漱石の思ひ出」にある深い闇を無視しているためか物足りなさを感じました。それはともかく鏡子に甘える金之助の姿が垣間見える記事は、何度読んでもほっこりします。2016/11/13
小町
0
夏目漱石を禄に読んでないというのに、彼の思想・人生にはとても引かれる。 修善寺旅行を予定してた時だったので、菊屋の話題にはしびれた。い、行きたい!でも宿自体はちょっと変化してしまった模様。2007/05/21