内容説明
日本人の味覚の集大成―スローフードなおでん世界初の「おでん研究家」が約10年の歳月をかけた決定版。
目次
第1章 おでんの基本を知る(おでん事始め;おでん種図鑑;おでん対談・冬のごちそう(「大多福」店主・舩大工安行さん×新井由己))
第2章 全国のおでんを味わう(北海道・東北―北の大地の恵みと、昔ながらの田楽地帯;関東―定番から創作おでんまで、いろいろなおでんが密集;中部―個性豊かなおでん文化圏が続く;関西―食い倒れの町でおでんもグレードアップ;中国・四国―個性派・庶民派のおでんに、付けだれが充実;九州・沖縄―おでん屋台の温もりと、豚足入りのこってりおでん)
第3章 名物おでんを食べ歩く(静岡発!おでんのディープな世界;香川発!讃岐うどんの陰におでんあり;韓国発!隣の国のおでん事情;台湾発!食の都に伝えられた関東煮)
著者等紹介
新井由己[アライヨシミ]
1965年、神奈川県生まれ。ルポライター&カメラマン。郷土料理からジャンクフードまで、比較食文化の視点でルポを続ける。『とことんおでん紀行』(凱風社、1999年)の発刊後、「おでん研究家」として各方面で話題を呼んでいる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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よこたん
46
“全国各地にはあなたが知らないおでんがたくさんあるのだ。” ほわほわ湯気の上がる鍋の中で、くつくつと静かに煮える熱々のおでん。子どもの頃は、関東煮(かんとだき)と呼んでいた。テレビやマンガで見る、串に刺さったのがおでんだと思っていた。海の物、山の物、地域独特な具、付けダレ有り無しなど、深くて広い守備範囲。鯨のコロの独特なにおいと、やわやわと膨らんだ梅やきは、大阪の味だったのだな。名古屋の黒い味噌おでんを食べてみたい。北海道のツブ貝も。牛すじじゃないすじって? 一番好きな具は何だろうと悩むのも楽しい。2019/02/07
あたびー
37
日本各地のおでんを紹介する本。ではあるが、お店の紹介になってしまっている。私はもっと体系的にその土地その土地のおでんを解説している本が読みたかったのだが……東京のおでんが半分くらいを占めている。金沢おでんも載っていないし、高知のおでんも載っていなかった。でも沖縄にまでおでんがあるとは知らなかったので、今度行った時は食べてみたいと思った。2023/12/22
ようはん
15
少し前に読んだ「とことんおでん紀行」の続編。少し情報が古いかも知れないが、全国のおでんの名店の紹介をメイン。おでんのカラー写真が充実しており読み易い内容。2022/04/21
きゅー
6
日本全国の各地の特色あるおでんと、それぞれの代表的な名店が紹介されている。原付バイクで日本を縦断し、おでんを食べまくった『とことんおでん紀行』が、新井氏の初書籍。 そちらは文章がメインだったため、地域ごとの具材の違いなど分かりづらかった。それに比べて本作は、写真も増えてだいぶ編集の手が加わっているようで読みやすい。が、その分小さくまとまってしまった気もする。思いつきで原付き日本縦断をするということで大柄で磊落な男性をイメージしていたが、細身の穏やかそうな方で驚いた。2020/09/24
にゃんまげ
2
ざっと読みました。日本全国、韓国、台湾のおでん店が掲載。2014/01/29
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- 和書
- 病中日記 - 影印・翻刻