内容説明
“安心”の担保と“選択”の自由の保障。超少子高齢社会が進む日本の縮図ともいえる島嶼地域。その自助・互助システムから示唆を得ることは、地域の特性に応じた地域包括ケアシステムを構築することにとって大きな学びをもたらす。本書は、島嶼地域の住民や、介護職員へのアンケート調査を基に、島嶼地域の地域包括ケアシステムのさらなる拡充への課題を探る。
目次
第1部 島嶼地域における高齢者等の生活と福祉ニーズ(奄美諸島と八重山諸島における高齢者の生活と福祉ニーズ;島嶼地域における高齢者の生活と福祉ニーズ―奄美諸島と八重山諸島における高齢者の主観的健康感と健康への意識行動および社会関連性指標との関連 ほか)
第2部 地域包括ケアシステムにおける島嶼地域住民の自助および互助力向上に向けて―高齢者の健康への取り組みと介護の地域化の可能性(介護効力感の測定と島嶼の地域医療福祉―島嶼地域における介護資源の地域化;介護効力感の測定と島嶼型地域医療・福祉―A島における地域住民を対象とした“介護教室”を踏まえて ほか)
第3部 介護予防と認知症高齢者の生活支援(高齢者とフレイル―超高齢社会におけるフレイルケアに関する一考察;認知症高齢者等せん妄ハイリスク者に対するケア―在宅療養における看護師および介護職による早期介入に関する一考察 ほか)
補論 高齢者の安心・安全ネットワークシステムに関する意向と課題(独居高齢者等の見守りと安心・安全のためのネットワークシステムに関する研究―A市に居住する高齢者の社会関連性指標を中心に;高齢者の安心・安全ネットワークシステムに関する研究1―地方小都市居住高齢者の生活とICT見守りシステムに関する意向と課題 ほか)
著者等紹介
岩崎房子[イワサキフサコ]
鹿児島国際大学福祉社会学部教授、博士(社会福祉学、鹿児島国際大学)。専門領域:老年看護・介護、地域包括ケア(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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