内容説明
奄美本島に神として生きる四人のシャーマンとの約四年間にわたるインタビューと現場でのフィールドワークをまとめたもの。
目次
第1章 艱難辛苦の人生とカミゴト―Sさんのライフストーリー(Sさんのライフストーリー;Sさんの宇宙観 ほか)
第2章 父の後継者としてカミゴトへ―Mさんのライフストーリー(Mさんのライフストーリー;Mさんの宇宙観 ほか)
第3章 神として生まれ神として生きる―Yさんのライフストーリー(Yさんのライフストーリー;Yさんの宇宙観 ほか)
第4章 母の死の予見から霊能者へ―Hさんのライフストーリー(Hさんのライフストーリー;Hさんの宇宙観 ほか)
著者等紹介
落合美貴子[オチアイミキコ]
1950年、群馬県前橋市出身。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了。群馬県心理職、高崎健康福祉大学・群馬大学非常勤講師などを経て、鹿児島大学大学院臨床心理学研究科教授。人文科学博士・臨床心理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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らい
5
あとがきで、インタビュー終わってから二年近く向き合うことが嫌になって放っていたと書いていたが、あぁそうだろうなぁって感じの構成。ただ切り貼りしてるだけで面白いこと話してくれたりしてるのに、なんか勿体ない。ていよくありのままの言葉を感じてもらいたいと思ったみたいなのもなんかなぁ。2020/11/16
あおい
1
ユタ神様のありがたいお言葉だけど奄美の島口(方言)で書かれてるので判りにくいところも多い。研究者の本は概ね難解よね 2024/02/08
Fugusuke
1
ゼミの先生が貸してくださりました。心理療法の歴史は浅いですが、姿勢や療法は百花繚乱の様相を呈しています。その理由として、古くから援助者としてシャーマンの存在がその価値観形成を助けているのではないか、そして援助者の姿勢としての真髄が、シャーマンとしての生き方にあるのではないか、を探っている内容でした。実際に神様として立たれているシャーマンの方々が、「カミゴト」について話された内容が記述されていて、とても面白かったです。2015/02/10