出版社内容情報
奄美史のバイブルが甦る
初の奄美の通史として本書が刊行されたのは1949年(昭和24年)のことである。
奄美では、島津藩政時代、旧家の系図や古文書類は強制的に藩庁に取り上げられ、ことごとく焼却されていた。著者は、薩摩・琉球はもとより、日本・中国・朝鮮の古典を渉猟し、島に残る豊富な民俗文化を蒐集、探求し本書を世に出した。
以来、現在に至るまで、奄美史のバイブルとして燦然と光を放っている。
内容(目次より)
第1篇 奄美大島の先史時代
第2篇 奄美時代(上古期)
第3篇 酋長割拠時代(中古期)
第4篇 琉球服属時代(近古期)
第5篇 薩藩直轄時代(近世期)
第6篇 明治・大正時代(近代期)
付 録 奄美諸島年中行事
薩摩の奄美・琉球侵略400年を期して待望の復刊
著者紹介
昇 曙夢(のぼり しょむ)
1878年(明治11年)7月、奄美大島実久村生まれ。郷里の小学校を終えて1895年(明治28年)上京、96年(同29年)ニコライ正教神学校に入学、1903年(同36年)卒業。母校神学校、早稲田大学、日本大学、陸軍中央幼年学校等の講師を兼任。1916年(大正5年)陸軍教授。1928年トルストイ誕生百年祭に国賓として招待。ロシア文学に関する著述翻訳等数十種。1958年(昭和33年)逝去。
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