内容説明
日本列島ゴミの島。野山も川も海岸も、誰かが捨てたゴミたちの、声なき声にあふれてる。
目次
1章 ゴミたちの叫び
2章 ゴミが見た風景
3章 ゴミの中のいのち
著者等紹介
窪健一[クボケンイチ]
1948年、宮崎県小林市に生まれる。1972年、南日本くみあい飼料(株)に入社、現在に至る。在籍中に、鹿児島県立西高等学校、大阪写真専門学院を卒業する。鹿児島市在住。九州国画会写真部同人。1982年、花と生活の写真コンテストで「南日本新聞社賞」を受賞。1996年、南日本写真展「鹿児島県知事賞」受賞。1998年、九州二科会写真部公募展「フォトピア賞」受賞。2001年、南日本写真展「南日本新聞社賞」受賞。2002年、九州国画写真展「新人賞」受賞
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感想・レビュー
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いろ
8
先日5歳男児が気に入っていた「まちには いろんな かおが いて」に通じる「顔に見える」写真集を見かけたので,衝動借り。あちらは楽しい写真絵本だけど,こちらは顔に見える部分のあるゴミ達の,恨みつらみ的内容の写真集。最初はユーモア交じりだけど,最後の方には,ゴミのせいで死に至った鳥や死後ゴミにまみれた動物達の写真もあり「…。」何だか胸が苦しくなる感覚を抱きつつ,息子と「ゴミは出るものだけど,こんな場所に捨てるのはダメだねぇ。」と読み終えた。2014/02/24
ビシャカナ
1
人間は点が3つ集まれば顔に見えるというが、ゴミですら見ようによっては顔に見えてしまうのだ、ただのゴミだと分かっていても、表情豊かに言葉もなしに何かを訴えてくる、ように見えてしまう。2014/08/16
火
0
捨てられたゴミの嘆きを表現した写真集。ゴミのパーツを目や口に見立てて撮られた写真は卑怯なほどに心に刺さる。動物の死体も写しているためショッキングさはあるが、これはこの当時はなかったであろうSDGsを考える上でも避けては通れない。これが出版されたのは2004年。流石に少しは改善されていると思いたい。2022/11/23