内容説明
金融危機後の世界で経済が最も早く回復した中国。もはや中国という巨大市場抜きには日本経済も成り立たない。その中国の真の姿は分かりにくいが、「七つの不安」を抱えていると著者は指摘する。政変に弱く外部危機に強いといわれる中国経済の沈没は本当にないのか?―第一人者が最新取材をもとに書いた巨大市場の真実とその行方。
目次
1章 金融危機で中国経済も大きなダメージ
2章 「政変」に弱く、外部危機に強い中国―中国経済の強みと弱点
3章 現地レポート―活気が戻る株式・車・不動産三市場
4章 経済成長が永続しない10の実例―主要国の経済沈没はこうして起こった
5章 上海万博後の中国経済、七つの不安
6章 迫られる日本企業の対中国戦略転換
終章 いまこそ日本に必要な「親米睦中」の外交戦略
著者等紹介
沈才彬[シンサイヒン]
多摩大学経営情報学部教授、同大学院教授。1944年中国江蘇省海門市生まれ。81年中国社会科学院大学院修士課程修了、同大学院講師。84年から、東京大学客員研究員、早稲田大学客員研究員、中国社会科学院大学院助教授、御茶の水女子大学客員研究員、一橋大学客員研究員を歴任。93年に三井物産戦略研究所主任研究員、01年同研究所中国経済センター長を経て、08年4月より現職。主な兼職に2008年~09年国土交通省観光立国推進戦略会議WG委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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