内容説明
一人の武将の姿を通し人間の罪と罰を描いた四大悲劇の一つ。
著者等紹介
バーデット,ロイス[バーデット,ロイス][Burdett,Lois]
カナダ、オンタリオ州ストラットフォードの小学校の教壇に立つ。幼い子供たちをシェイクスピアの世界に導く試みは、みごと成功をおさめ、国際的にも高い評価を得ている。その著作と教師対象のワークショップは、世界中の父母、教育関係者そして一般のシェイクスピア・ファンに大反響を呼びおこした。その業績により、カナダ殊勲賞Meritorious Service Medal、ブリタニカ百科事典全米幼児教育賞Encyclopaedia Britannica’s National Award for Early Childhood Educationなど数々の賞に輝いている
鈴木扶佐子[スズキフサコ]
神奈川県横浜市に生まれる。慶應義塾大学文学部英文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
31
もうやめてあげて!といいたくなるマクベスの悪くなる一方の人生。彼の心の動きを中心として描かれている劇をわかりやすく抽出したうえでこどもと楽しめる教材にしてしまっている教師の腕に脱帽です。ある意味古典派廃れないということでもありますが…。娘の校長先生が俳句好きなので、うちょの学校は俳句がゲーム感覚なもよう。娘は詠むのは苦手ですが、松尾芭蕉はいいよね、と昨日言われてびっくりしました。先生が与える影響ってすごいなあ。2021/10/29
ヘビメタおやじ
10
こんな歳になってもシェークスピアをきちんと知らないことを恥ずかしく思います。そんな私にとってありがたい本です。野心と不安、転がりだした運命の怖さ、やはり人間の本質を抉っているのですね。このストーリーを格調高い台詞で描かれるのですから、世界中で愛されるのも納得です。2019/12/28
やすこん
4
ざっくりあらすじだけでも知りたいなと思い、読みました。マクベスが英雄から悪人に成り下がってしまうことで起きた悲劇ということだけでもわかってよかった。2017/11/04
ピンクのヤドン@どわすれ
3
☆3【児童書】人並みの良心を持っていた、誉れ高き勇将・マクベス。魔女の予言に唆され、妻の野心に後押しされ、王殺しの大罪を犯す。【感想】人間、慣れないことはしない方がいい。良い人は悪いことをするのには向いてないし、小心者は正直に生きた方がいい。『あなたの顔はまるで本のよう。どんな人でもあなたの心の中を読み取れます』『偽りの心を隠すのは、偽りの顔だけ』『微笑みの陰に短剣が隠されている』『暗い夜がまだ居座り、太陽の邪魔をしている』『俺の心の中には数えきれないほどのサソリがいる』⇒表現が好き。2022/01/30
ペンギン
1
魔女の言う通り、将軍マクベスは王にのし上がって行くが、最終的には、女の股座から産まれた者ではない人にヤラレタというお話。2018/03/06