内容説明
女子校独特の雰囲気に囲まれ、偽善的な微笑を繰り返す優等生たちに反抗するように生きる日系女子高生スキム。両親の別居、失恋、同級生の自殺未遂、問題ばかりの１６歳。多くの少女が体験する青春の蹉跌をありのままに描きみずみずしい思春期の息吹を感じさせる青春成長ストーリー。もっとも卓越したコミックに与えられるイグナッツ賞受賞。
著者等紹介
タマキ，ジュリアン［タマキ，ジュリアン］［Ｔａｍａｋｉ，Ｊｉｌｌｉａｎ］
アルバータ州（カナダ）生まれ。ニューヨーク在住のイラストレーター。新聞「ニューヨークタイムズ」、「ワシントンポスト」、雑誌「ニューヨーカー」、「エンターテインメントウィークリー」などで活躍する。各方面からイラストワークについて高評価を受け、数々の受賞歴を誇る。『ＧＩＲＬ』でイグナッツ賞受賞
タマキ，マリコ［タマキ，マリコ］［Ｔａｍａｋｉ，Ｍａｒｉｋｏ］
トロント市（カナダ）在住の日系３世。トロント大学英文学科卒業。小説家、女優、劇作家として活動している。『ＧＩＲＬ』でイグナッツ賞受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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Ecriture
6
1990年代のトロントの女子高校生たちの傷つけ合う友情、愛への目覚め、自殺、同性愛などの問題を描く。バースデーパーティーからアジア系だけがはじかれるなど、従姉妹どうしで日系３世の著者たちの人種問題への目配せもある。2018/01/27
luadagua
2
カナダ、トロントの女子高生のとりとめのない日常。でも、たいして仲良くない同級生の彼氏が自殺したり、友達と喧嘩したり、先生にほのかな恋心をいだいたり…。キラキラした青春を感じることのない、逆に居心地のよくない高校生活を過ごした自分としては、なんだか共感できるところもあった。岡崎京子の作品「リバースエッジ」とか思い出して読みたくなった。あれほどヒリヒリしていないけれど。2021/01/19
jouwe
0
変化の予感を理屈じゃなくて体感した気がしてすごくすき2016/09/28
:r
0
青春って痛いね。2012/02/16
生島国宜
0
絵の質感がすごくいい。話は本当にとりとめもない女子高生の話で、別に教訓も共感も無いんだけど、オチもべつについてないんだけど、何か余韻の残るコミックだった。しかし学校って、ホント社会の縮図だなぁと。しかもとてもひどいところだ。それは日本も変わらない。2011/09/03
