内容説明
聴覚障がいでアルコール中毒の父と、半身と左手が不自由で、新興宗教を信仰している母という家庭環境で育ち、いじめ、不登校、リストカット、自殺未遂、うつ病、ひきこもり、家庭内暴力、薬物中毒、対人恐怖症、精神障がい…。そんな生き地獄のような家庭・学校・職場・生活の情景を、文字通り肉を割くように描き切る。今も生きづらさを抱えながら日々生きている、一人の男の事実の物語。
目次
絶望男の絶望人生(父親からの旅立ち;そこにいる;母の生き方;前歯;孤独;素直になれたら;絶望の根っこ;学歴 ほか)
こんな俺でも元気に生きている
絶望男、希望を語る―対談・白井勝美vs雨宮処凛
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ともみん
1
雨宮処凛つながり。 精神障がい者でひきこもりの著者と、宗教に走る母と、病身で一家の家計を支える弟。 その3人に暴力をふるい続ける、アルコール依存症の父の死から始まり、家族の営み、日常生活のこもごも、満たされない性欲、人とのかかわりについて、筆は進む。 「家族など、同じ屋根の下に住む同居人にすぎない。互いを利用して生きていく。それが家族ではないか?天涯孤独はおおげさな感じがする。人は関係性の中で生きている。関係をした瞬間、人は孤独に陥る。」 ・・・うん。2011/10/05
坊っちゃん
0
★★★2017/05/15
絵具巻
0
文京区立真砂図書館で借りました。2014/01/05
takj
0
深みある作品。素直にかんじたままを表現している感じ。 相手に伝わらないジレンマを感じる。2014/11/04