内容説明
この激動の時代に、学問の営為はどのような見通しを与えるのか。人文科学、社会科学、自然科学にまたがる多彩な分野の論者らが、それぞれのフィールドにおける「いま」の姿を開示。混迷をきわめる世界と向き合うための、ユニークな“知”の見取り図を描き出す。
目次
第1部 健康・生活(コロナ禍、ヴィーガニズム、異星人―マーガレット・アトウッド「わんぱくグリゼルダ」における食の問題(坪野圭介;今井祥子)
ハイブリッドジャパニーズ―ノブレストランの料理とデザイン(今井祥子)
生活に根ざした健康情報を共に作る―災外公衆衛生と認知症の事例から(黒田佑次郎) ほか)
第2部 情報・言語(スマートツーリズムでの偶然の出会い―ICTによる観光者の自由の制限と創出からの考察(澁谷和樹)
「推し活」の光と闇―「推し活」に関する記事の内容分析(市村美帆)
生成AIや機械学習の発展は外国語学習を不要なものにするのか―機械翻訳の歴史的発展と外国語学習への応用に向けた検討(内田翔大) ほか)
第3部 地域・交流(観光は地域をいかに変えるか―カンボジア・シアヌークビルにおける観光空間の素描(板垣武尊)
無形文化遺産登録がもたらしたもの―中国・安徽省黄山市の「徽州祠祭」を事例に(李崗)
あらゆるものとは「調和」できない―アメリカ先住民ナヴァホ保留地におけるもめごとの対処と風通しのいい他者(渡辺浩平) ほか)
著者等紹介
山崎真之[ヤマザキマサユキ]
和洋女子大学国際学部助教(文化人類学、観光人類学)
坪野圭介[ツボノケイスケ]
和洋女子大学国際学部准教授(アメリカ合衆国の文化と文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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