内容説明
なぜアマチュアでなければならなかったのか?大日本体育協会が担った近代スポーツ思想の普及と制度化の過程を丹念にたどる。国際競技大会や政府の政策、さらには社会的要因が重層的に絡み合う中で、アマチュアリズムがどのように形成・変容していったのかを明らかにし、現代スポーツに通じる課題をも照射する。
目次
序章 本書の目的と構成
第1章 競技者資格の形成および消失過程(第1期)
第2章 「アマチュアリズム堅持に関する声明書」の形成過程(第2期)
第3章 改正寄附行為の形成過程(第3期)
終章 アマチュアリズムの形成過程が映す日本スポーツ界の課題
補論1 アマチュア市民ランナーによる豊かなスポーツライフの実現過程
補論2 アマチュア競技者の競技引退後のキャリア形成―箱根駅伝に出場した大学教員を事例として
著者等紹介
根本想[ネモトソウ]
育英大学教育学部講師。広島大学教育学部卒業。早稲田大学大学院スポーツ科学研究科博士後期課程修了。博士(スポーツ科学)。早稲田大学オリンピック・パラリンピック教育センター研究員、育英短期大学現代コミュニケーション学科講師を経て2022年より現職。専門は体育思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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