内容説明
教えるとは?学ぶとは?そして授業とは何か?日本の教育学、カリキュラム研究、授業論に長らくインパクトを与えてきたドイツ教育学。なかでも授業における教えと学びの関係をひもとく教授学理論は、学校や授業をどのように捉え、どのような教師を育てようとしてきたのか。ドイツ教育学の大家が描く教授学のこれまでとこれからに、授業とは何か、授業には何ができるのかを学ぶ。訳者らによるドイツ教授学の解説と日本の教育方法学の展望付き。
目次
第1部 教授と学習の基礎(導入―概要と目的;諸概念に関する細やかな説明;制度化された教授と学習の歴史について;教授と学習―心理学と教授学の間;新しい学習文化;良い教師=より良い授業か?―実証研究の構想と知見;教授と学習に対する神経科学の貢献;生徒集団の異質性―いま求められる教師の専門性)
第2部 教授学の理論とモデル(導入―全体像と目標;授業とは何か?;一般教授学のモデル;授業方法―概念、展開、研究;一般教授学はこれからどうなる?;授業理論と一般教授学―考察と分類)
著者等紹介
テアハルト,エヴァルト[テアハルト,エヴァルト] [Terhart,Ewald]
ミュンスター大学名誉教授。1952年にドイツ・ボルケンに生まれる。ミュンスター大学で学んだ後、オスナブリュック大学で博士号(1978年)と教授資格(1982年)を取得。オスナブリュック大学、リューネブルク大学、ボーフム大学で教授職を務めた後、2002年にミュンスター大学の学校教育学・一般教授学の教授職に就任。2018年に同職を退職した後は、同大学名誉教授として、現在も積極的な研究活動を行っている。この間、連邦レベルや州レベルで学校教育や教員養成に関わる多くの委員や委員長を務めた
松田充[マツダミツル]
兵庫教育大学教員養成・研修高度化センター准教授。1989年生まれ。2018年に広島大学大学院教育学研究科を修了後、フレンスブルク大学・客員研究員を経て、2019年に広島大学大学院人間社会科学研究科の助教を務める。2022年より兵庫教育大学教員養成・研修高度化センターに講師として着任し、2024年より現職。専門は教育方法学、ドイツ教授学、教師教育
宮本勇一[ミヤモトユウイチ]
岡山大学学術研究院教育学域講師。1991年生まれ。2020年に広島大学大学院教育学研究科を修了後、広島大学大学院人間社会科学研究科助教を経て、2023年より現職。2024年にはドルトムント工科大学客員教員も務める。専門はカリキュラム研究、教育方法学、一般陶冶論
熊井将太[クマイショウタ]
安田女子大学教育学部准教授。1984年生まれ。2012年に広島大学大学院教育学研究科を修了後、同年に同研究科助教に着任。2012年から2023年まで山口大学教育学部に勤めた後に、2023年より現職。専門は教育方法学、学級論、教育方法史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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