内容説明
手工芸に従事する女性たちの「なんとかやる」実践。稼得機会を生みだすための、賢知と狡知を駆使した日常的な創意工夫によって紡がれる生活世界を、多元的で重層的に描く。
目次
序章 「指の技法」が紡ぐアルジェリア女性の生活世界
第1章 制度的包摂の試み―公的労働統計と法制度化のプロセス
第2章 コロニアルな植民地支配の遺産の利用と組織化の実践―カビリー地方「絨毯の村」で生きる
第3章 カトリック修道会の活動展開とムスリム女性による利用実践―旧市街カスバにおける手工芸センターの運営
第4章 国内女性団体によるネットワーキングの試み―不揃いな参加形態を保つ
第5章 離婚という経験が断つもの、拓くもの
第6章 個人事業主として働く―手仕事の多様なあり方、働き方
第7章 妻または母であり、事業主であること
終章 「なんとかやる」ことで創られる日常
著者等紹介
山本沙希[ヤマモトサキ]
立教大学異文化コミュニケーション学部ポストドクトラル・フェロー。専攻・専門:北アフリカ・マグリブ地域研究とジェンダー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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