内容説明
農業の面白さと夢。ブラジルの地に渡った日系人たちが、人間・作物・生態環境の三者間関係のなかで「農を業に」してきたその軌跡を、営みを持続するに伴い培われてきた「モラル」に着目しながら描く、農の人類学。
目次
農民、農業、農
農から農業へ―中間層の日系人
第1部 市場と向き合う日系人の「モラル」―連帯・協同・仲間意識(「自由」のなかの連帯;協同する日系人―日系協同組合の再編プロジェクト;日系人の仲間意識)
第2部 作物と向き合う日系人の理念と実践―植生・知識・対話(柿と向き合う日系人―消費と流通の地域史;果樹と向き合う―経験知の獲得と伝達;果樹との対話から人との対話へ―技術支援の現場)
果樹とはぐくむモラル
著者等紹介
吉村竜[ヨシムラリュウ]
日本学術振興会特別研究員(PD)。専攻・専門は社会人類学、地域研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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