内容説明
トラウマと折り合いをつけながら日々を生きてきた原爆被爆者。晩年になって重い口を開き始めた原爆被爆者や、広島・長崎県外在住の原爆被爆者、乳幼児期被爆者にも光を当て、トラウマをめぐる因果論を当事者の記憶と主観的時間に沿って捉え直す。
目次
原爆被爆者とそのトラウマをめぐって
第1部(国内外に暮らす原爆被爆者;被爆者援護を求めてたたかう;愛友会;原爆関連報道)
第2部(原爆投下と放射線被害の判明;原爆の記憶をめぐる多様な振る舞い;次世代を視野に入れた反核と継承)
第3部(螺旋状の因果性をなすトラウマ;トラウマと折り合いをつけながら生きる)
当事者の視点で捉え直す
著者等紹介
愛葉由依[アイバユイ]
広島大学・特別研究員PD(日本学術振興会)。名古屋大学大学院人文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。専攻・専門は文化人類学、医療人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。