内容説明
12~13世紀の北フランスで成立した、狡猾な狐「ルナール」の物語群である『狐物語』とその後継作を、同時代の文学作品や宗教儀礼などに対するパロディーに着目しつつ詳解する。
目次
第1部 比較の視点と通時的視点からみた、『狐物語』における12・13世紀の恋愛物語のパロディー(中世文学におけるパロディーをいかに論じるか;同時代における他ジャンルの戯作風物語と比較した『狐物語』のパロディーの手続きの特性 ほか)
第2部 『狐物語』における「逆さまの世界」、定型表現のパロディー(告解するルナール狐とベルナール首席司祭―『狐物語』第17枝篇における「逆さまの世界」;人と会話をする動物―『狐物語』第12枝篇の場合 ほか)
第3部 『狐物語』のその後(ルナールと托鉢修道会―リュトブフ、『ルナールの戴冠』、『新版ルナール』;『新版ルナール』と『アーサー王の死』における運命の女神 ほか)
補遺(『パレルモのギヨーム』と『狐物語』―ジャンルのパロディー;クレティアン・ド・トロワの喪の嘆きの描写 ほか)
著者等紹介
高名康文[タカナヤスフミ]
成城大学文芸学部ヨーロッパ文化学科教授。専門は中世フランス文学・文献学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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