内容説明
18世紀から20世紀までのさまざまな転換期における文学作品や文化事象を比較検討し、時代的・地理的・分野的な「越境性」の諸相を明らかにする。
目次
第1部 現代イギリス文学(第1章:ダイアナ・ウィン・ジョーンズの流儀―ファンタジー作家は何と戦ったのか;第2章:ジョーンズと昔話世界―物語、「境界」を超える)
第2部 二〇世紀アメリカ文学(第3章:ウィリアム・フォークナー『響きと怒り』をめぐって;第4章:ウィリアム・フォークナー『死の床に横たわりて』とそれ以降)
第3部 世紀転換期イギリス文学(第5章:コナン・ドイルの短編小説と視覚情報;第6章:H・G・ウェルズのゲーム作品と写真)
第4部 近代アメリカ文学(第7章:『白鯨』の内と外―「タウン・ホー号の物語」の時空間;第8章:『白鯨』奪胎―マンガ版『白鯨』研究序説)
第5部 現代日本文化(第9章:「かわいさ」という「繭」の中で―矢沢あい「天使なんかじゃない」における「少女」像の転回;第10章:若年女性の分断を乗り越えて―矢沢あい「ご近所物語」における「少女」像の解体と再構築)
第6部 日朝演劇・比較文化(第11章:村山知義と朝鮮―連帯と朝鮮表象の軌跡;第12章:一九四五年・京城の村山知義―転換期朝鮮演劇の現場で)
第7部 ドイツ文学・比較文化(第13章:フュスリのシェイクスピア;第14章:チューリヒの啓蒙とロンドンの美術)
著者等紹介
今村武[イマムラタケシ]
東京理科大学教養教育研究院教授
佐藤憲一[サトウケンイチ]
東京理科大学教養教育研究院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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